二代目 きみしゃん
初代 きみしゃん
渡邉 公義
渡邉 紀美子
Kimishan's History
きみしゃん物語
もともと私(初代きみしゃん)は『加津浦』という割烹旅館の女将兼板前をしていました。その旅館の朝食で出していたのが、いりこの佃煮です。ありがたいことにその佃煮が評判になったので、『あしやんいりこ(芦屋のいりこ)』という名前で販売することに。
その後、地域の食ブランドを発掘する「筑前七浦品評会」で、最優秀賞をいただき、それをきっかけに『きみしゃんいりこ』と名前を変えて本格的な販売を決意した矢先、失意の出来事が起こります。
『加津浦』が火事に遭い、建物は全焼。 今からという時でした…。 しかし、奇跡的に焼け残っていたのが、いりこを炊くのに使っていた鍋だったのです。その鍋を見つけた瞬間、神様が『がんばって作り続けなさい』と言ってくださったように思えて…。
それから、一念発起していりこの佃煮を作り続け、息子・公義(2代目きみしゃん)は、地元のホテルで朝市を開き、販売し続けました。そんな私たちのめげない精神そして、たくさんの方の協力を得て、今では近隣の直売所、スーパーなどで販売され、日本全国からご注文をいただけるようになりました。
現在、製造から販売まで息子(2代目きみしゃん)と2人で行っています。息子は当初、いりこの佃煮での商売は無理だと思っていたようです。しかし、『日本各地から注文が来て、メディアにも取材してもらえるのは、きっとこの商品にストーリーがあるから。いりこや自然への感謝、漁師さんの安全と豊漁の祈願、お客様への感謝を形にしたい。そして、現状に満足せず、今後も新たなアクションを起こしたい』と、つねづね口にしています。
近年は励ましの声が届くようになり、それが私たちの原動力となっています。辛い事も多々ありますが、『美味しかった』という言葉をいただけることが一番の励みです。
昭和57年から作り続け余年、その量は35トンに達しました。私はもうすぐ80歳です。これからも90歳、100歳と現役で『きみしゃんいりこ』を作り続けられるように頑張ります!